昨日、Xにて以下の投稿をしました。



この投稿につきましては、当塾のInstagramでも共有しました。2012年に縁あって塾の仕事を始めることになった際、決して少なくない中学生が学校配布のワークを自力で進められない、終わらせられないという事実がわかったんですね。勉強が得意な子にとっては、学校のワークくらい、と思うかもしれません。親御さんにとっては、学校の宿題を何でわざわざ塾でやらないといけないの?と思われるかもしれません。それはそうですよね、塾の費用を払ってまで、学校の宿題を塾でやる理由は何なのか?と考えられるのはごもっともです。でも、実際に学校のワークを上手く活用し、自力で進められる、自力で終わらせることができる子は、想像以上に少ないのです。これが現実なんですよ。
勉強があまり得意ではない子にとって、ワークの1問を解くのにも思いのほか時間がかかります。Xでも書きましたように、数学は計算問題1問を処理するにも結構な時間がかかるんですね。数学だけではありません。英語でも、理科や社会でも同様です。教科書を読み飛ばし、上手く拾えないから、いつまで経っても答えを見つけられない。でも、これは決して珍しいことではないんです。
そもそも、学校配布のワークはよくできていますし、簡単な問題ばかりではないんですよ。数学の発展問題なんかを見ますと、それなりに数学が得意な子でない限り、補助なしで解くことはなかなかできないんじゃないかと思っています。解説を読んだとしても、それで理解できる子がはたしてどれだけいるでしょうか?それでも、提出はしないといけません。提出しなければ、通知表の成績に反映されます。それでも提出しない子はそれなりにいるようですが、それはさておいて、わからないけれど出さないといけないとなった時にどうするか?1つは、答えを丸写しにして、いかにも自分でやったかのようにして丸付けをして出す。もう1つには、答えを赤ペンで書き写して出す。多少形は異なれど、結局同じことですね。もし補助がなければ、そうするしかないんですよ。学校の先生に聞けばいい、というのももっともですが、もしそれができるなら、とっくにやっているでしょう。それが難しいから、当塾では補助をしているわけです。
Xでは書きませんでしたが、勉強が得意ではない子、苦手な子にとってみたら、そもそも勉強をしたくないわけですから、家庭ではない環境に身を置くなり、家族でない誰かが一緒に勉強してくれないと、なかなか勉強をやろうと踏み出せないというのもあると思うんですね。「勉強やりなさい」でやるわけがない。我が家にも中学生と高校生の子供がいますが、なかなか手強いですからね、大人が思うようには勉強しないんですよ。だから、ずっと「学校のワークを一緒にやろうぜ!」というスタンスです。それでもやろうとしなければ、注意しないわけにもいかないので注意しますが、厳しく細かな学習管理をするといったことはないのでご安心ください。
当塾では、英語と数学の塾用教材を配布していますが、学校のワークがとにかく最優先です。あくまでも軸は学校のワークであり、学校のワークでは量的に足りない、あるいは苦手を補完する意味で、塾用教材を補助的に使ってもらっています。塾用教材を優先的に進めるようなことはしませんし、宿題として出すことも基本的にはありません。学校のワークを自力で進められない子が少なくないと言っているのに、塾用教材を主に進めて、学校のワークを適当に進めるのっておかしいじゃないですか。そんなことはしませんよ。
一緒にワークを進める仲間が増えるといいなぁ、と思いながら、このブログ記事を書きました。なかなか家では勉強できないという子、学校のワークを進めるのが難しいという子、自分のレベルに合わない教材を使用する塾に通っている子などなど、お待ちしています。