勉強する上で大切なこと/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 先週から始まりました当塾の夏期講習ですが、今日から2週目に入ります。今年度は自治体により夏休みの期間が様々ですから、ようやく今日から生徒全員が昼の時間帯に参加可能になりますね。暑い日が続きますが、早々に学校課題を終わらせるべく頑張っていきましょう。

 

 ところで、受験生は受験校を意識し始める時期でもありますので、勉強する上で大切なこととは何か、僕が思うところを書いていこうと思います。

 

 先月の記事でも書きましたが(詳しくはこちら)、勉強は心理的な部分が極めて大きいと思います。一歩を踏み出すことも容易ではない子もたくさんいますから、食事をしたり歯磨きをしたり風呂に入ったりといったように、生活に根差したルーチンワークとして勉強することを習慣化させるには、決して低くない心理的障壁があるのでしょう。とはいえ、学校に通う以上メインは勉強ですから、そこには軸となる価値観が必要だと思います。

 

 僕が思う最も大切なことは、

 

①家庭内で「勉強は大切」だという価値観が共有されていること。

②教材をはじめとした書籍に対して、必要な投資を惜しまないこと。

 

この2点だと思っています。

 

①について言えば、高校受験をはじめとして受験があるから勉強は大切だということではなく、普段から勉強は大切だという価値観があるかどうかということになりますね。知への敬意とでも言ったら良いでしょうか。そういったものが当然として家庭内で共有されているかどうか、これは想像以上に大きな差を生む原因であると思います。大人が勉強することを軽視している状態では、子供が勉強に関心を持つことなどできないでしょう。家庭内での優先順位において、勉強がどこ位置しているか?ということは勉強をする上で大切な要素であると思います。

 

②について言えば、国語辞典や英和辞典を買うことに抵抗を示す状態で、まともな勉強ができるでしょうか?必要な投資というのはまさにそういうことで、過剰に教材を買うということではありません。わかりやすい例で言えば、辞書類は必須ですし、英語を勉強するには文法書の類も必要でしょう。学校で用意される教材だけでは足りない、あるいはレベルに合っていないことがありますから、適宜自分で買い足していかねばなりません。小中高の教材であれば余程のことがない限り、大学の専門書のように1冊買うのに5,000円、10,000円といった金額にはならないのですから、決して高額とはいえない書籍に対して投資を惜しむ状態では、勉強を重要視しているとは言えないと思います。

 

 最後に、受験生になったら、部活を引退したら、と先延ばしにしている間に、ライバル達に圧倒的な差をつけられていることに気付くこともなく、「頑張れば何とかなる」という根性論を振りかざす子が毎年います。しかし残念なことに、その「頑張れば」というのがいつまで経っても仮定のまま、気力も体力もなく更に差をつけられるのがオチです。受験は学力だけだと思っている子、子だけではないですね、大人にもいますけれども、気力も体力も必要です。むしろ、こちらの方が大切だとさえ言えます。これらを過小評価しているうちは、学力がなかなか上がっていかないでしょう。勉強し続けるにも基礎体力は大切ですし、気力がなければそもそも勉強を続けられません。一過性で終わるだけです。そういった観点からも、家庭内で「勉強は大切」だという価値観が共有されていることが大切だということです。受験に関係なく、普段から勉強している子が気力、体力共に充実しており、圧倒的に強いということは言うまでもないのですから。