今思っていること/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 今月1日のお知らせ記事にも書きましたように、本日から授業を再開することになりました。そこで、今思っていることを書いてみようと思います。

 

 5日付で県内で発生した新型コロナウイルスの3つのクラスターが終息したと発表されました。昨日までの県内感染者150人のうち、4割強を占めるクラスターが終息したことになります。県内の新規感染者について県のホームページで確認しましても、4月24日以降昨日まで5月2日に1人の新規感染者が出ただけであり、この方は140例目の感染者の濃厚接触者であることからも、市中感染が蔓延しているとは言い難く、岐阜県はピークアウトの傾向にあるのではないかと思います。とはいえ、岐阜県は全国で13の特定警戒都道府県から解除されておらず、県として引き続き学習塾を含むいくつかの業界に対して休業要請を継続していることもまた事実です(「岐阜県における緊急事態措置について」はこちらから)。それ故、今回の授業再開に関する判断には批判的なご意見もあるかと思います(当塾は床面積が1000平米に満たないため、県による特措法によらない協力依頼を行う施設に該当します)。それは真摯に受け止めなければならないという考えでいます。総合的に判断した結果として再開を選択したということです。出欠に関しては各ご家庭の判断に委ね、その意思を尊重するという立場です。

 

 本日からの授業再開を決めたのは今月1日ですが、その日のお知らせで以下のような再開の理由を書きました。

 

・授業再開の理由

①岐阜県内の新型コロナウイルスの新規感染者が昨日まで7日間連続ゼロであるため。

②各学校から課題等が出ていると思われますが、それをサポートなくこなしていくには限界があると考えられるため。

③学習上の観点のみならず、精神衛生上の観点からも「場」を提供することが必要であると考えられるため。

 

・①について

 お知らせの翌2日に上記の通り1人感染者が出ましたが、先にも書きましたように岐阜県はピークアウトの傾向にあると思っています。もちろん、県内の状況としていくらピークアウトの傾向にあるとは言っても感染リスクがゼロとは言い切れませんし、無防備になって良いとは全く思いませんが、相手がウイルスである以上、リスクゼロになるのは当面先の話だとも思います。

 当塾は生徒数が少なく、教室を開けている時間の範囲内であれば出入り自由という運営をしているため、同一時間帯に全員集合ということがほぼなく、密集を上手く避けられます。又、教室建物の構造上、双方向からの換気が容易です。そのような事情を判断材料としつつ、且つこれまでも行なってきた対策は継続していきます。

 対策として生徒達にもマスクの着用、通塾前の検温を義務付けさせてもらいます。塾としましても、ドアノブや机、椅子など手に触れる部分の消毒にはこれまで以上に気を付けていきます。特に手洗いを重視し、30分毎に手洗いタイムを設けると共にその時間になったらアラームが鳴るようにします。共用タオルは使わず、手を拭くための使い捨ての紙タオルを大量に用意しましたので、生徒達にはそれを使ってもらうようにします。

 

・②について

 当塾は元々「学校の課題をクリアして提出しよう」という考えが根底にあって運営してきましたので、このまま休業を続けることが生徒達にとってもプラスになることはないと思っています。多くの塾がオンライン授業に対応していますが、当塾はあえてオンライン授業を選択しませんでした。勉強が嫌いであるとか苦手であるという子専門の塾として運営してきましたから、学習塾とは言っても学習面より福祉面(言い方には語弊があるかもしれませんが)寄りですので、様々な個性の生徒が来てくれているという事情があり、当然メインは学習面ではありますが、単に学習面での「場」を提供しているのではなく、「空間」や「雰囲気」もセットで初めて意味をなすと思っています。

 尚、既に数年前からYouTubeを使った動画の配信を試験しましたが、そこで得られたデータを勘案するに、通ってくれる生徒達にはオンライン授業は馴染まないだろうと判断しています。

 

・③について

 既に学校の休校が2か月以上経過しており、多くの子供達は生活リズムを崩し、自由に外に出られないなどの理由から相当のストレスを抱えていると思います。先にも書きましたように、学習塾である以上メインは学習面にありますが、元々福祉寄りにやってきたという側面に加え、現在の子供達の心配は学習面よりも生活面や心理面などにあると思います。ご家庭の負担も相当に大きくなっていますから、そういった意味でも当塾が何かしらできることはないかと考えています。あくまでも極端な話ですが、日によっては勉強せずに帰る日があっても良いとすら思っているくらいです。それくらい、子供達にとっては気分転換の「場」が必要だという認識でいます。

 

 このように、授業再開するにあたり今思っていることを綴りました。コロナ禍が早く去り、今までのような自由な教室環境が戻ってくることを願ってやみません。