文房具類の中で最も妥協してはいけない物/RS野中/勉強が苦手な子のための学習塾/岐阜・岐南・笠松・ 各務原

 昨日、今年1年を振り返る意味を込めて、過去のブログ記事を読み直してみました。3月に「筆箱の中身を充実させるより」という記事を書いたのですが、そこに少し書き加えたいことがあり、今回の記事を書いてみることにしました。

 

 以前の記事にも書いた通り、「こだわるのは道具ではなくて、道具を使いこなして得られる知識の方であって欲しいものです。」という考えは基本的に変わることがありません。ただし、それは道具にこだわらなくても良いということではなく、道具にこだわるばかりで勉強に向き合わなければ意味がないですよ、ということなので、道具にも機能性というこだわりは持っていて欲しいと思っています。そう、デザインではなくて機能性に。

 

 この機能性ということを考える上で、まだ妥協が許されると思うのは鉛筆とペン類。ジャラジャラとチェーンの類のような物をぶら下げていたり、明らかに持ちづらいであろう異形のペン類は勉強用として不適切だと思いますが、そうでない場合にはかすれて書きづらいものでなければ許容できる範囲と言えると思います。

 

 次に定規について。キャラクター物などは使っていると目盛りが消えてしまう恐れがありますから、勉強用としては使わない方が良いでしょう。折りたたみタイプの定規もあまりオススメしません。裏側から目盛りが刻印してあるという表現が妥当なのでしょうか、裏側に爪がやや引っかかる程度の溝があり、そこに目盛りが刻印されているタイプの透明の定規を個人的にはオススメします。

 

 次にコンパス。コンパスは価格に幅が割とありますが、小・中学生が使うのならば500円から1000円程度の価格帯の物が使いやすくて良いように思います。極端に廉価な物だと軸がブレてしまい、綺麗に円を書くことが困難な場合がありますので、そういった類の物は避けるべきでしょう。

 

 最後に、僕が最も妥協してはいけないと思う物。それは消しゴムです。何故あえて消しゴムを「妥協してはいけない」と強調しているかといえば、「消す」という役割を全く果たしていない消しゴムを使っている子が非常に多いからです。本当に多い。消えない消しゴムで一生懸命に「消す」行為をしても、かえって汚れてしまうだけ。無理に消そうとしてノートが破れてしまう、なんてことも。にもかかわらず、「消す」機能が低い消しゴムを使い続ける子がいます。消しゴムそのものは有名文具メーカーの物であっても1個100円程度で買うことができます。決して高い物ではありません。消えない消しゴムを使い続けることは、時間の浪費にも繋がります。ですから、よく消える消しゴムを必ず使って欲しいと思います。消しゴムだけは絶対に妥協しないで欲しいのです。

 

 余談になりますが、僕が最も妥協して欲しくないと思う消しゴムは、いたずらの対象としてもよく使われています。鉛筆やペンを刺した跡、落書きをした跡、掘った跡などなど。こういういたずらをすると機能が著しく低下するので、消しゴムをもっと大切に扱って欲しいと願います。もしこういったいたずらの跡が多数あるとしたら、大人は単にいたずらをしていると見做すことなく、子供が何か問題を抱えているのではないかと疑うべきかもしれません。そういう意味でも、消しゴムはとても大切な役割を担っているように思います。